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雨の日になると太刀川の元に訪れる迅。激しく降る雨の音が過去の日に重なり、太刀川はあの日を思い出す。迅が風刃を手にしてすぐの雨の日を―。
商品紹介
サークル【-ion】がお贈りする“吾が手に引き金を 12”新刊
太刀川慶×迅悠一本『雨にふられば』が堂々お目見え。
チャイムが一度鳴って、玄関の扉を開けたらそこに立っていたのは迅だった。
今日は雨。
しかもシトシトという優しい雨じゃなくて、傘を差さなければ途端に全身ずぶぬれになってしまうような、そんな雨。
迅はぐっしょり濡れた状態で扉の前に立っていた。しかも換装体ではなく、生身で。「太刀川さん、雨宿りさせてよ」
この、暗躍が趣味の実力派エリートさんにタオルを投げて渡せばしっかりと顔面でそれを受け止め、
髪の先からポタポタ滴る水を拭いて部屋に上がってくる。「身体冷やすから風呂入ってこい」
(最近迅は決まって雨の日は俺のものにやってくる)
(たまたま、偶然)
(そう何度もあってたまるかとは思うけど、言わない) (こいつは、すぐ逃げちまうから)
激しく降る雨の音が過去の日に重なり、太刀川はあの日を思い出す。迅が風刃を手にしてすぐの雨の日を…――。
本作は太刀迅×雨の日=ドラマティックな太刀迅新作!
迅が太刀川の部屋を訪れる理由とは?そして二人の曖昧な関係性がついに…!?どうぞこの機会をお見逃しなく!