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冴が恩師の訃報で急に帰国。思いつめた凛は冴を無理やりに…。凛と冴、それぞれ同時の視点で2部構成になっています。凛視点のときにはわからなかった冴の心を、冴視点のほうで答え合わせする、という感覚の小説です。
商品紹介
(2023年5月新刊小説キャンペーン / サークル様PR)
""今、何て言った? 来ると思ってた? そう言ったのか?
驚いて眼下の顔を見ると、小さな唇が動いた。
「駅まで俺の後をつけてただろ?」
言いながら、少し口の端を上げたのが見えた。
すべてを見透かされていたようで、カッと頭に血が昇る。""
冴はなぜ、自分を襲う凛に煽るようなことを言ったのか
""ゆっくりと俺の頬へと手のひらをあててきた。「お前のその顔、好きだよ」と言いながら。まるで俺の心を見透かし、慰めてくれているようだった。
思いもかけなかったやさしい言葉と仕草に驚き、同時に胸を絞めつけられる。""
なぜ受け入れたのか
""「やめろ。そういう目で俺を見るな」
そう言って、またあのときのように、冷たい言葉を俺に突き刺してきた。
「俺に依存すんな。気持ちわりィんだよ」
俺を全身で拒絶しているのがわかった。
キュッと喉の奥が縮まり、声が出なくなったまま立ち尽くしている俺に、さらに兄ちゃんはとどめを刺してくる。
「ゆうべのことは忘れろ。俺たちは顔も合わせなかった。それでいいな」""
そしてまた拒絶して去ったのか
答えは後半の冴視点を楽しみにしながら読んでいただきたい小説です。
※カバー付き